일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

と歎願に及んだのも、やはりこの火影の下である。そのとき父がどんなふうに許諾を与え、しかも後顧の憂なく自分を志すところへと踏み出させてくれたことか――それを思って、正造はあたかも父の面前に手をついているような敬虔な面差しで膝を揺った。

そのときも、父がその書付を行燈に翳して読みたどるあいだ、胸を躍らせながら、ジジ……と油のもえるこの音をきいたのだった。書中にはこんな箇条書があった。

一、今より後自己営利的新事業の為め精神を労せざる事。

一、公共上の為め毎年百二十円ずつ三十五カ年間の運動に消費する事。

一、養男女二人は相当の教育を与えて他へ遣わす事。

自分の能力は、偏癖で、一方に営利事業にたずさわりながら一方に政治のことに奔走することは不可能である。寧ろ自分の務は政治改良のことに専心するにある。心底からそう決意したのであって、そのこと自体に就いては父の許しを得るに難くないと思った。養男女云々も、夫婦のあいだに子がなかったからかつ子の甥の文蔵と、原田の妹のたけ子を養子にしていたので、この処置にもさほどの異議もあるまい。ただ難色が予想され彼自身でも気が負ける思いだったのは、第二の箇条である。