후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
また大蔵省が税務官吏に対し鉱毒加害による地租免税に関する訓令を発して検査処分を命じたことも、従来にみられぬ周到といわねばならない。
その日、信濃屋の請願事務所に、農商務省から総代に会いたいという呼び出しがあった。当局からすすんで面会を申しこむなどとは嘗つてないことである。珍しいことがあるものだと訝りつつ、野口、庭田ほか数名の在京委員が出頭すると、大石次官が面会するということで応接室へ通された。彼等はますます不審に思いつつ仔細らしく小首をかしげたり、小声でささやき交したりして待っていた。やがて大石が入って来て丁寧に足労をねぎらい、さてといって今回予防命令を発したということを告げた。命令書の各条項について政府の意のあるところを懇々と説いたあとで、
「諸君からも被害民諸君によく説明して、今後は安んじてそれぞれ業に就くように了解させてもらいたい」
と、念の入った言葉だった。だが、野口たちは露骨に不満の色を見せて、
「私どもは今日まで鉱業停止の請願をして来たのでありまして、予防命令の請願をしたのでありませんでした。こう申しますと、せっかくの御処置になにかことさら庇理窟をいってケチをつけるようでありますが、決してそうではない。