일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

するとその運用が地方官の手ごころに委ねられているところから、人々はまた疑惑の念をもってそれをむかえた。浮浪人となして壮士の跳梁をとりしまるというが、その実は民党を制圧する苦肉の策であると取沙汰された。

たまたま二月二日に田中派の県会議員川島治平、山口信治、玉生嘉寿平の三名が突然家宅捜索をうけ、山口はなんのためかその場から拘引された。郡吏や警察官が隠然木村派を援ける証左であると、人々は火に油をそそがれたように激昂した。二月六日、田中派はすでに梁田郡西部を手中に収めえたので、余勢をもってすすんで敵の本拠を衝くことになった。しかも木村半兵衛の居住である小俣村へ乗りこんで政談演説会を開き、敵の心臓を震えあがらせてやろうというのである。この日は暗雲が頭上に凍りついて、渡良瀬川原の川風は肌を刺すばかりであったが、「田中君万歳」の大旗をまっ先に吹きなびかせ、田中正造をはじめ県会議員横尾輝吉、川島治平、天海浜吉をなかに挟んで、八十余名がいずれも草鞋ばきの出立ちで隊伍を組み、二日前の残雪を踏みならしつつ進んだ。

演説会はここも村寺で開かれて、聴衆は広庭にあふれてひしめいていた。