후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
何人の手で写されたのであろうか、答弁書が発表されると、それを掲載した官報や新聞が被害地の各村に無償で配布された。鉱毒被害の声を抑制しうるという事務当局の自信の根拠がこの辺にうかがわれる。事実被害民たちの無知は科学の何たるかを解していない。粉鉱採聚器が明治二十六年六月頃までに据付けられるときけば、ただちにそれが除害の利器でもあるかのごとく信じこむものが多かった。
猶かつ官尊民卑の風が陋乎として残っている農村のことだから、大半のものが政府の言に信頼してまずまずと愁眉をひらく有様だったのも無理からぬ次第だった。猶この官報や新聞の配布にさきだって鉱毒被害の声を闇に葬むるための周到な用意がめぐらされていた。地方官吏の策動によって示談契約のことが着々と具体化していた。即ちすでに五月中栃木県では中山丹次郎、横尾輝吉、早川忠吾等十九名の県会議員によって仲裁会なるものが成立し、これが知事折田平内の使のままに動いていた。丁度正造が鉱毒問題をひっさげて議会の壇上から叫んでいるとき、彼等はまず折衝の手はじめに、正造と因縁ふかい安蘇郡の被害地の有志四百数十名を郡役所楼上に集めたのも皮肉だった。