후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
尚館の東北には横田備中守の邸がありまた館の北側には武田逍遥軒が控えていた。
曲輪を抜け湟を飛び越え、若い一人の侍が、森然と更けた町々を流星のように駈け抜けた時、折悪く道で邂逅った人はどんなに驚いたか知れなかったであろう。
その侍こそ庄三郎で、飛行する紅巾に誘われ、何処とも知れず走るのであった。
闇の夜にもかかわらず、庄三郎の鼻先から一間余の空間をちょうど燃えている焔のように、飄々と紅巾は飛んで行った。捕らえよう捕らえようと手を延ばして幾度掴んだか知れなかったがそのつど紅巾は手から遁がれて先へ先へと飛ぶのであった。
しかしそれでもようやくのことで彼は紅巾を引っ掴んだ。
「さあ捕らまえたぞ!」と嬉しそうに、狂人のように笑ったとたん、グラグラと眼が廻わった。そのまま庄三郎は気を失い、闇の中に倒れたのである。
「もし、お若いお侍様!」
こういう呼び声が聞えたので庄三郎は眼を開けた。
陽がカンカンと当たっている。青々とした高原が眼路の限りひらけている。そうして全身をあらわした藍色をした富士山が、庄三郎の眼前に聳えていた。
「あっ」と驚いて起き上がった時、
「どうなさいましたお侍様」