후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
二
、中将、般若、釈迦などの仮面や、隣室へ通う三つの戸口へこればかりは華美な物として垂れ掛けた金襴の垂れ布等を、幻想の国のお伽噺のように、模糊髣髴と浮き出させている。
トコトコ、トコトコと聞こえているのは、岩から流れ落ちる清水であったが、洞窟の隅に石を畳んで、井戸のように湛えられてある。そこへ映る灯の光などは別して神秘的なものであった。
サク、サク、サクと鑿の音は、欷歔の声を縫うようにして、その間も絶えず慎ましく小さい音を立てていた。
二
欷歔の声は高くなったが不意にプッツリ断ち切れた。と、陶器師は顔を上げ、
「月子殿」と歎願するように、「私の顔を見せてくだされ。私の顔を見せてくだされ」
「容易い事、お見せしましょう」月子は鑿の手を止めたが、膝を起こすと立ち上がった。
「おいで遊ばせ」
とクルリと背を向け、一つの入口の垂れ布を、上へ上げると身を斜に、消えるがようにはいって行った。やおら陶器師も立ち上がったが、
「恐ろしいことだ」と呟くと岩壁へ躰を持たせかけた。
「……正の自分を見るということは、何んという恐ろしいことだろう」
内から月子の呼ぶ声がする。
「おいで遊ばせ。