후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
三
しかし左手は徐々に動いた。一寸二寸と動いて行った。いつか腹から辷り落ちた。土を指先で探りながら、足の方へと動いて行った。
薪兵衛はそれでも気が付かなかった。
いささか彼は張り合いが抜けた。
あんまり相手が冷静なので、的を外した思いがした。で彼は焦心って来た。もっともっとえぐい事を云って、反応を見たいと思い出した。
「いいないいな、いい商売だ。密夫商売気に入ったな。そこで俺らも探すとしよう。間抜けた亭主はなかろうかな。お前のような亭主がよ」
「薪兵衛」
とその時陶器師が云った。押し付けたような声であった。
「なんだなんだ、何か用か」
薪兵衛は唇を舌で嘗めた。
「俺は寝返りを打とうと思う」
「え、寝返り? 何んのことだ?」これには薪兵衛も吃驚した。
「薪兵衛、だからそこを退け」
「何を!」と薪兵衛は威猛高になった。「増長するな、昔とは違う」
「俺は光明優婆塞に逢った」こういう間にも陶器師の手は、足の方へ足の方へと動いて行った。そっちに太刀が置いてあった。そっちへ動いて行くのであった。
「富士教団の教主にか」
「そうだ」と陶器師は冷静に、
「俺はそいつをとっちめてやった」