일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면

아오조라 문고

シンシンという湯鳴りの音が、ひときわ音を高めたのは、獲物を一つ呑んだからである。

血の最後の滴りが、盆から釜の中へ落ちるのを見て、青年は盆を手もとへ引いた。それからグルリと振り返った。と、その眼の前に老人が、二つ目の獲物を掌に捧げ、冷静に青年を待っていた。

「銀盆を! 心の臓!」こう老人は云ったものである。

二度高く釜鳴りがし、二度銀盆を胸に抱え、青年が方向を変えた時、三つ目の獲物を掌にのせて、老人が同じように立っていた。

「銀盆を! 肝の臓!」

ふたたび老人は冷やかに云った。

で、その肝臓も銀の盆から、釜の中へ落とされた。

三度青年が振り返った時、老人は腎臓を掌に載せ、銀の盆を待っていた。四度青年が振り返って見ると、最後の脾臓を捧げながら、やはり銀盆を待っていた。

こうして悉く人間の五臓が、筒型の釜へ入れられた時、手術は全く終りを告げた。

部屋の中は蒸し熱く、膿の匂いと血の匂いと薬の匂いとで充たされていた。龕灯の光は益々白く、部屋の隅々隈々まで、昼のように明るかった。手術の始まったその時から、それの終ったこの今まで、三人のとった行動は、恐ろしいほど冷静で、ちょうど為慣れた組織立った仕事を、法則通りにやる人の、無感激さえ感じられた。