후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
おりから東の関門をくぐり、新たに入団した一家族があったが、乱脈している教団を見ると、愛想をつかして引っ返して行った。
驚くべきことが勃発した。
富士教団始まって以来の、最初の窃盗が行われた。
つづいて殺人が行われた。
とまた放火が行われた。
神聖なるものが汚辱に返ると、俗界以上に穢わしくなる。まさにそれが富士教団へやって来ようとしているのであった。
人々は人々を疑った。そうして信仰を疑った。そうして利慾に覚醒めて来た。
こうしてまたも一月経った。
光明優婆塞は帰って来なかった。
「いよいよあの人は見棄てたのだ。この不幸な私達を」
「悪党よ、咒われておれ! ……ああ俺は一文なしだ。俺はみんな献金してしまった。どこへ行こうにも行かれない」
「あいつのお蔭で貧乏になった。こんな所へ来なければよかった」
やがて光明優婆塞に対し、憎悪の声をさえ洩らすようになった。
日が昇り日が暮れた。
そうして早春が訪れて来た。
滝壺のあたりに水仙が咲いた。藪では柑子が珠をつづった。沼の氷が日に日に解け、芹がはっはっと芽を吹いた。
雁や鴨が騒ぎ出した。
ある日やわらかい風が吹いた。