후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
庄三郎は微笑したが、「俺はこれでも男だからな」
「お案じなさるには及びませぬ。布は上等でございます」
老人は執念く繰り返す。
「そうか、それではそういうことにしよう、よろしい布は上等だ。しかし、俺には用はないよ」
云いすてて庄三郎は歩き出した。
しかし布売りの老人は、そのまま断念しようとはせず、行手へ廻わってまた云うのであった。
「布をお買いくださいまし」
「見せろ!」
と庄三郎は我折れたように、とうとうこう云って手を出した。
「なるほど。むうう。美い色だな」
渡された布を月影に隙かしつくづくと眺めた庄三郎は思わず感嘆したのであった。
「はい美い色でございます。そこがその布の値打ちのところで……」さもこそとばかりに老人は云った。
「若い女子の喜びそうな色だ。なんと老人そうではないかな」
「はいさようでございます」
「ここら辺にはお邸も多い。若い女子も沢山いる。お邸方の奥向へ参って若い姫達のお目にかけたら喜んで飛び付いて参ろうぞ」
「今日も昨日も一昨日も、もうかれこれ十日余りも、お邸方へ参上致し、さまざまご贔負にあずかりましたが、この布ばかりは買っていただけず、一巻だけ残りましてございます」