후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
信濃国八ヶ岳、立科山との谿合に、尼僧寺院があると聞き、訪ねて行ったのもそのためだ。隠れ終わそうためだった」
月子の声が聞こえて来た。
「舟は石山に着きました。しかし上陸はしませんでした。死を覚悟した白拍子には、陸は恋しくはありませんでした。一杯になった壺の涙を、また湖水へ捨てました。なんと悲しいではございませんか。三杯の涙! 壺三杯! 浮草の身の白拍子、それが一人の男を恋し、流した涙でございます。でまた舟は波に漂い、沖の方へと出て行きました。『このねぬる朝妻船のあさからぬ契を誰にまた交はすらむ』いえいえ白拍子は二度とふたたび枕を交わそうとはしませんでした。湖心一点舟一葉、饑えてかつえて死ぬつもりでした」
源之丞はやはり蹲まっていた。悪の灯が仄々と背を照らした。トコトコトコトコと滴たる音。岩槽へ落ちる水であった。
「僧院の生活も不安であった。そうして俺達には相応わなかった。その時造顔師の噂を聞いた。どんなに俺は喜んだか! で、山伝いに行くことにした。そうして今やここへ来た。顔形さえ変えたなら、未来永劫北条内記奴、見付けることは出来ないだろう」
源之丞はフッと顔を上げた。