후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
琢磨小次郎と茣座右門、二人の姿に相違ない。と、にわかに二つの姿が、あたかも呼吸を合わせたように、火柱に向かって及び腰になった。だが、その次の瞬間には、グイと背後へ反り返った。どうやら捕り縄を絞ったらしい。
意外な出来事の起こったのは、実にその次の瞬間であった。
白布を巻いた右の手を、火柱の主はソロソロと、上の方へ上の方へと上げて行った。と、仮面の頤へかかった。
仮面の取れた城主の顔が、内藤屋敷へ向けられたとたん、「うん!」という息詰まる声がした。同時に小次郎の姿が消え、物の仆れる音がした、つづいて屋根の斜面を転がり、黒装束の人間が、ドッと往来へ落ちて来た。
仮面を脱いだ城主の顔が、馬場屋敷へ向けられた時にも、同じことが行われた。息詰まる声、仆れる音、黒装束の人間が、屋根から往来へ落ちて来た。
メズサの顔を見た者は、死の深淵へ落ちなければならない。蜈蚣衆の忍術家、琢磨小次郎と茣座右門の、二人の死骸を後にして、首と胴とから捕り縄を垂らし、火柱の主がノロノロと、南に向かって歩き出したのは、それから間もなくの事であった。
小幡尾張守と下条民部、二軒の屋敷に挟まれて、小広い小路が出来ていた。