후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
勝頼の首級をいただいたところで別に資本がかかるのではなし、ホロリと一滴こぼしたところでそのため眼病になりもしない。一滴の涙が大効を奏し数度の戦いに心身を練った武田家の遺臣を傭うことが出来たら、こんなうまい商売はないよ」と唯物的に片付けてしまうが、治まれる御世の時代と戦国時代とは人心が異う。そう味もなく片付けては、歴史の花たる戦国武士に対し、ちと失礼ではあるまいか。
それはともかく土屋家なるものは、武田家にありては由緒ある名家で、一族の数も多かったが、信玄時代では惣蔵昌恒が、土屋宗家の当主であった。そうして「神州纐纈城」なるこの物語の主人公土屋庄三郎昌春は実に惣蔵の甥なのであった。
そうして庄三郎は孤児であった。
庄三郎本年二十歳。十六年前四歳の頃に、父母と別れてしまったのである。と云って父母は死んだのではない。行衛不明となったのである。
庄三郎の父は庄八郎と云って惣蔵のすぐの弟であったが、武勇にかけては一族の中でも並ぶもののない武士であって、有名な海口の戦では一番乗りをしたほどである。
天文五年十一月、武田信虎八千を率い信濃海口城を襲ったが城の大将平賀源心よく防いで容易に陥落ちない。