후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
柳田 国男의 雪国の春(ゆきぐにのはる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,000자 · 266화면
能代から鰺ヶ沢への予定線が今少し延長すると、この引力はさらに一段と強くなる見込みがある。男鹿の高地の変化は北磯に面した方が複雑であり、海を抱えた水際の曲線も、この側の方がことに美しいのである。この半島などは一度近くに寄って地形を知って後は、何度でも遠望してその美を味わいうる風景である。それを風景とは掌に載せて賞翫すべきもののように考えた人々が、やたらに岩や洞穴に名を付けて、好んで山水を小さくしたのである。
自分は今から八年前の初秋に、一人で西津軽の浜を南に向いてあるいたことがある。大間岬の突端に来て一つ曲がると、背後の松前の山々と小島大島とは隠れてしまって、たちまち男鹿の神山が沖遠く現われてくる。深浦、岩崎、森山のあたりまでくると、もう七里の長浜が波の上に浮かんで見える。珍しく伸び伸びとした外線である。天衣無縫というような語が思い出される。すなわちまた浦人などが神仙の居を想像して、登って拝せざるを得なかった動機である。
もっとも自分一人としては、これ以外にも因縁はなおいろいろあった。たとえばこの時よりもさらに四年前に十三の湖口の砂浜に立って、水戸口の番屋の軒の下に、大小の流木の積み上げてあるのを見て、昔の雁風呂の話などを思い出していると、ふとその中から一尺ばかりの、文字を書いた板切れを見出した。