후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
柳田 国男의 雪国の春(ゆきぐにのはる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,000자 · 266화면
※(「王+攵」、第3水準1-87-88)瑰の紅
花の色は淡い紫で、青空にかざせばほとんど消えんとする風情がある。今でも所々の海辺で立ち止まってはみるが、その実は樹の根の窪などに落ち集まり、少しの空中の水気に助けられて、つぎつぎの血筋を用意するように見える。たぶんは吹き上げの浜の拡がって行くかぎり、未来の日本の浪打ち際の風光は、いよいよこの植物によって支配せられ、歌によまれた白菊の花などは、今に想像することもかたくなるだろう。
※(「王+攵」、第3水準1-87-88)瑰の紅
南部日本のハマボウに対立して、北に進めば則ちハマナスの花がある。支那では瑰は園中の物であるらしく、花の艶麗ははるかに蔓荊にすぐれているが、われわれの間ではかつて野生の境遇を出たことがないようである。汽車で海岸を走ってみると日本海の方面では鉢崎・鯨波のあたりからもう旅人の目を留めしめる。能登の磯山にも咲いているかと思うが、自分には確かな記憶がない。山形県に入っては鼠ヶ関・三瀬の辺からしだいに多くなり、果もなく北の方へ続いている。太平洋岸でも常陸を過ぎて、磐城の浜づたいをすると急にこの花の群れが盛んになる。福島県では小此木君の力で、特にその生態と景観とが報告せられたことがある。