후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
柳田 国男의 雪国の春(ゆきぐにのはる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,000자 · 266화면
自由な花
岸近く船で行くならば、必ず浜の松の緑よりも珍しい光景をなすことと思われる。備前の邑久郡の入江なども、底はことごとくこの草でその間にナマコが住み、小さなトロールは藻の上をすべりつつ、その外に出たナマコの限りをさらえて行くようになっている。海が荒れる日は葉がきれて岸に寄り、おいおいに潟の上を埋めるらしい。西に開いた紀州の加太の湊なども、どこから吹き寄せるか奥の方はこの藻ばかりで朽ちた土は沈んで干潟となり、片端ははや要塞兵の練兵場にさえなっていた。諸国の入海の岸に住む民が、玉藻を苅るという昔からの手業は、これを何の用途にあてたのかを考えて見た者もないらしいが、それはおそらく田に入れて土を新たにするためであった。そういう隠れたる海の交渉も、今はまたすでに絶えてしまったのである。
自由な花
海の草は磯の香というもののもとらしいが、浪に打ち寄せられて枯れ朽ちる時でないと、旅をする者の目にふれることが稀れである。天草下島の魚貫という浜近くに、夕日の最も美しい舟渡しがあった。一丈余りの水底は一面の草原で、絶えずなびいている植物の間から、いろいろの小石の光っているのが、あたかも花などのごとく見えていた。