후리가나로 읽는 일본 고전
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
鈴木 三重吉의 古事記物語(こじきものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,723자 · 191화면
二
二
この天皇の皇后でいらしった岩野媛は、それはそれは、たいへんにごしっとのはげしいお方で、ちょっとのことにも、じきに足ずりをして、火がついたようにお騒ぎたてになりました。それですから、宮中に召し使われている婦人たちは、天皇のおへやなぞへは、うっかりはいることもできませんでした。
あるとき天皇はそのころ吉備といっていた、今の備前、備中地方の、黒崎というところに、海部直という者の子で、黒媛というたいそうきりょうのよい娘がいるとお聞きになり、すぐに召しのぼせて宮中でお召し使いになりました。
ところが皇后がことごとにつけて、あまりにねたみおいじめになるものですから、黒媛はたまりかねてとうとうお宮を逃げ出しておうちへ帰ってしまいました。
そのとき天皇は、高殿にお上りになって、その黒媛の乗っている船が難波の港を出て行くのをご覧になりながら、
かわいそうに、あそこに黒媛がかえって行く。
あの沖に、たくさんの小船にまじって、あの女の船が出て行くよ。
とこういう意味のお歌をお歌いになりました。
すると皇后は、そのことをお聞きになって、ひどく怒っておしまいになり、すぐに人をやって、黒媛をむりやりに船からひきおろさせて、はるかな吉備の国まで、わざと歩いておかえしになりました。