후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
四の三
目と鼻の横須賀にあたかも在勤せる武男が、ひまをぬすみてしばしば往来するさえあるに、父の書、伯母、千鶴子の見舞たえ間なく、別荘には、去年の夏川島家を追われし以来絶えて久しきかの姥のいくが、その再会の縁由となれるがために病そのものの悲しむべきをも喜ばんずるまで浪子をなつかしめるありて、能うべくは以前に倍する熱心もて伏侍するあり。まめまめしき老僕が心を用いて事うるあり。春寒きびしき都門を去りて、身を暖かき湘南の空気に投じたる浪子は、日に自然の人をいつくしめる温光を吸い、身をめぐる暖かき人の情けを吸いて、気も心もおのずからのびやかになりつ。地を転じてすでに二旬を経たれば、喀血やみ咳嗽やや減り、一週二回東京より来たり診する医師も、快しというまでにはいたらねど病の進まざるをかいありと喜びて、この上はげしき心神の刺激を避け、安静にして療養の功を続けなば、快復の望みありと許すにいたりぬ。
四の三
都の花はまだ少し早けれど、逗子あたりは若葉の山に山桜咲き初めて、山また山にさりもあえぬ白雲をかけし四月初めの土曜。今日は朝よりそぼ降る春雨に、海も山も一色に打ち煙り、たださえ永き日の果てもなきまで永き心地せしが、日暮れ方より大降りになって、風さえ強く吹きいで、戸障子の鳴る響すさまじく、怒りたける相模灘の濤声、万馬の跳るがごとく