후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
、一夜帰京して母の機嫌を伺いたり。
近ごろはとかく奥歯に物のはさまりしように、いつ帰りても機嫌よからぬ母の、今夜は珍しくにこにこ顔を見せて、風呂を焚かせ、武男が好物の薩摩汁など自ら手をおろさぬばかり肝いりてすすめつ。元来あまり細かき事には気をとめぬ武男も、ようすのいつになくあらたまれるを不思議――とは思いしが、何歳になってもかあいがられてうれしからぬ子はなきに、父に別れてよりひとしお母なつかしき武男、母の機嫌の直れるに心うれしく、快く夜食の箸をとりしあとは、湯に入りてはらはら降り出せし雨の音を聞きつつ、この上の欲には浪子が早く全快してここにわが帰りを待っているようにならばなど今日立ち寄りて来し逗子の様子思い浮かべながら、陶然とよき心地になりて浴を出で、使女が被る平生服を無造作に引きかけて、葉巻握りし右手の甲に額をこすりながら、母が八畳の居間に入り来たりぬ。
小間使いに肩揉らして、羅宇の長き煙管にて国分をくゆらしいたる母は目をあげ「おお早上がって来たな。ほほほほほ、おとっさまがちょうどそうじゃったが――そ、その座ぶとんにすわッがいい。――松、和女郎はもうよかで、茶を入れて来なさい」