후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
いかなる顔のいかなる口あればさる事は言わるるかと、加藤夫人は今さらのように客のようすを打ちながめぬ。見ればいつにかわらぬ肥満の体格、太き両手を膝の上に組みて、膚たゆまず、目まじろがず、口を漏るる薩弁の淀みもやらぬは、戯れにあらず、狂気せしにもあらで、まさしく分別の上と思えば、驚きはまた胸を衝く憤りにかわりつ。あまり勝手な言条と、罵倒せんずる言のすでに咽もとまで出でけるを、実の娘とも思う浪子が一生の浮沈の境と、わずかに飲み込みて、まず問いつ、また説きつ、なだめもし、請いもしつれど、わが事をのみ言い募る先方の耳にはすこしも入らで、かえってそれは入らぬ繰り言、こっちの話を浪の実家に伝えてもらえば要は済むというふうの明らかに見ゆれば、話聞く聞く病める姪の顔、亡き妹――浪子の実母――の臨終、浪子が父中将の傷心、など胸のうちにあらわれ来たり乱れ去りて、情けなく腹立たしき涙のわれ知らず催し来たれる夫人はきっと容をあらため、当家においては御両家の結縁のためにこそ御加勢もいたしつれ、さる不義非情の御加勢は決してできぬこと、良人に相談するまでもなくその義は堅くお断わり、ときっぱりとはねつけつ。