일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면

아오조라 문고

十の一

なつかしき声に呼びかえされて、わずかに開ける目は加藤子爵夫人に注ぎつ。夫人は浪子の手を執り、

「浪さん、何もわたしがうけ合った。安心して、お母さんの所においで」

かすかなる微咲の唇に上ると見れば、見る見る瞼は閉じて、眠るがごとく息絶えぬ。

さし入る月は蒼白き面を照らして、微咲はなお唇に浮かべり。されど浪子は永く眠れるなり。

*

三日を隔てて、浪子は青山墓地に葬られぬ。

交遊広き片岡中将の事なれば、会葬者はきわめておおく、浪子が同窓の涙をおおうて見送れるも多かりき。少しく子細を知れる者は中将の暗涙を帯びて棺側に立つを見て断腸の思いをなせしが、知らざる者も老女の幾がわれを忘れて棺にすがり泣き口説けるに袖をぬらしたり。

故人は妙齢の淑女なればにや、夏ながらさまざまの生け花の寄贈多かりき。そのなかに四十あまりの羽織袴の男がもたらしつるもののみは、中将の玄関より突き返されつ。その生け花には「川島家」の札ありき。

十の一

四月あまり過ぎたり。

霜に染みたる南天の影長々と庭に臥す午後四時過ぎ、相も変わらず肥えに肥えたる川島未亡人は、やおら障子をあけて縁側に出で来たり、手水鉢に立ち寄りて、水なきに舌鼓を鳴らしつ。