후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
山木はうなずき、ベルを鳴らして朱肉の盒を取り寄せ、ひと通り証書に目を通して、ふところより実印取り出でつつ保証人なるわが名の下に捺しぬ。そを取り上げて、千々岩は武男の前に差し置き、
「じゃ、君、証書はここにあるから――で、金はいつ受け取れるかね」
「金はここに持っている」
「ここに?――戯談はよしたまえ」
「持っている。――では、参千円、確かに渡した」
懐中より一通の紙に包みたるもの取り出でて、千々岩が前に投げつけつ。
打ち驚きつつ拾い上げ、おしひらきたる千々岩の顔はたちまち紅になり、また蒼くなりつ。きびしく歯を食いしばりぬ。彼はいまだ高利貸の手にあらんと信じ切ったる証書を現に目の前に見たるなり。武男は田崎に事の由を探らせし後、ついに怪しかる名前の上の三千円を払いしなりき。
「いや、これは――」
「覚えがないというのか。男らしく罪に伏したまえ」
子供、子供と今が今まで高をくくりし武男に十二分に裏をかかれて、一腔の憤怨焔のごとく燃え起こりたる千々岩は、切れよと唇をかみぬ。山木は打ちおどろきて、煙管をやに下がりに持ちたるまま二人の顔をながむるのみ。
「千々岩、もうわが輩は何もいわん。