후리가나로 읽는 일본 고전
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わすれのこりのき
忘れ残りの記
吉川 英治
吉川 英治의 忘れ残りの記(わすれのこりのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,050자 · 383화면
前述、野尻抱影氏からのお手紙の端にも「――小生は英町の生れで、本名は正英、小学校は初め太田小学校でした。おテイちゃんとは同窓です」とあった。おテイちゃんについては、後にもっと触れるつもりであるが、彼女と抱影氏とが同窓であったなどは、意外な初耳だった。だいぶ年下で年代はちがうが、ぶどうの会の山本安英さんなども、この近所にいた一少女だったことを、これは山本さんに会ったときに聞かされた。
朝日クォータリー・ゴルフという会ができた。そして過日、その第一回が相模で催された。賞品授与は、横浜南京町の某亭との事である。ぼくの組はトップに出て、午後二時頃にすんでいた。ほかの仲間はなおハーフ・コースを廻るが、ぼくはその日の小半日を利用して近くの横浜へ先に行く予定をしていた。
山内先生がまだ亡くなられぬ前で、先頃から病床と聞いていたので、その見舞を考えていたのである。山手町の横浜女子学院の小さい一室が先生の住居であった。夫人は老先生の看病をしたりそこの教鞭を取ったりしておられるらしい。先生の事については前号でも書いたが、九十歳にもなると、やはり子供に返るものか、病室で話していると、ぼくの方が校長先生で、先生の方が小学生みたいであった。