후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
町は、その頃と、ちっとも変りがない……。
その十年一日のような故郷を、主家の激変に遭って今、ここを早駕で通る息子があろうとは、恐らく、生家に余生を送って居られる父も知るまい。母上も、御存じあるまい。
そんな事を、混沌と、眩いの頭で描いている間に、小溝に沿った粗土の土塀が、駕籠の外に、ちらと見えた。
(わが家だ!)
彼は、垂れを刎ねあげて、思わず外へ首をのばした。
茶褐色の塀が、眼の前を惜しく流れてゆくと、すぐ、表門が、顔の前へあらわれた。
その門前には、造花の蓮華だの、白張の提灯だのが出ていて、小紋の短か羽織を着た田舎人だの、編笠をかぶった紋服の人々だのが、大勢、陽溜りの往来に佇立んでいた。
『やっ? ……わしの家に』
ぷうんと、香華のにおいが、三平の顔をかすめてくる。
白無垢を着た人々の泣いてる姿が、暗い門の陰に、ちらと見えた。葬式の輿をささえた人足たちが、ちょうど、それを今、担い出そうとしているところだった。
『早駕が通る』
『あぶない』
会葬者が、制し合って、道を避けた。すると、僧のうしろで、涙を拭いている白無垢姿の若い娘が、
『あれっ――兄さん! ……』