일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면

아오조라 문고

藤左衛門のさし出した書面を手に取って、内蔵助は黙読していた。一行ごとに、彼の面色は血の気を沈めて行くのであったが、凪の底を荒れている土用波のように、噪がしい容子は小肥りな体のどこにも現われては見えないのである。

唯、読み了って――

『ううむ』

と、結んだ唇のうちで呻くような嘆息がひくく聞えた。濃くて太い眉が、遽に、遠くでも見るように庭面へ向って、きっと動いたことだけは確かだった。

チチ、チチと小禽の声に、廂の外はもう曙いろの朝にかがやいていた。彼が鍾愛して措かない糸垂れ桜の巨木は、わけても、この庭の王妃のように咲き誇っていたが、常とちがって、今朝は、内蔵助の眸に、その白い花の一つ一つが、不吉な妖虫の簇がりのようにすら映ってくる。

『大儀でござった。退って、十分に休養なされい』

二人へ向って、こう労わりの言葉をかけると、内蔵助は立ち上って、自身の居間へ入った。家族揃ってする朝の食事は、それからであったらしく、お城の六刻が鳴ってから暫くすると、やがて登城の支度をした彼の姿が、妻や、主税の憂わしげな顔に送られて、玄関を踏みだしていた。

と――煙硝番の横川勘平が、玄関脇に立っていて、彼のすがたを見ると、あわてて辞儀をした。