후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
『お帰りは、船だと聞いた。せめて、途中でお会いしてもよい。大夫のお体に、ここで万一の事があっては大変だ。御警固にゆこうか』
『家まで、一緒に来てくれないか。父上に相談してみたい』
『それもよいな』
急ぎかけると、本願寺の山科御坊の前で、ばったり、武林唯七に出会った。用事があって大阪から出て来たが、内蔵助の留守を知らずに、今その家を訪ねて空しく戻って来た途中だという。
『各※(二の字点、1-2-22)は?』
と、唯七は、二人を見まもる。云々と、幸右衛門が仔細を話すと、
『それはいかん。なぜ、千坂兵部の息のかかった奴を捕えながら放したのか』
『放せば、江戸へもどって、有の儘に、兵部へ告げるだろう。此方に、復讐の意志があれば、密偵を放して帰す筈はない、こう兵部へ考えさせるためだ』
又之丞の弁明を、唯七は、肯じなかった。
『それは、一見智謀のあるようだが、有名な上杉の千坂が、何でそんな策に胸をなでおろすものか。又、隠密を命じられて、看破されて帰る奴が、実は、云々と、自分の失策を有り体に報告するはずもない。却って、吾々の行動を、誇大にして、兵部の耳へ達しるだろう。放したのは、却って、情が仇だ。