후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
『では、先刻、人目をしのんで書いていた手紙を出せ』
『失くしました……あれは、お父っさんへ出す手紙です』
『親元へ出す手紙を、裏庭などで、人にかくれて書く理由がどこにある。又、それを見つけられると、あわてて、裂いて口に入れたろう』
『いいえ……いいえ……』
『ちぇっ、強情なっ』
二度目の足蹴が、彼女の反向けた顔へ弾もうとした時、一学は草履を穿いて、新見弥七郎の後へ静かに来ていた。
『おいおい、新見、やかましいではないか』
『やあ、清水殿か』
弥七郎は振向いて、ちょっと手をゆるめた。
が――お粂は、清水と聞くと、恟っとしたらしく、途端に、顔は生きた色を失ってしまった。
いつぞや、小間物屋の小豆屋善兵衛の二階へ上って、右衛門七という好きな人と、二人きりで、恥かしさに、凝と黙り合って、うかと二階から顔を出していた時、店前の暖簾の前に立ちどまって、自分の顔を見上げた編笠の人は、たしかに、この清水一学であった。
一学だけは、自分の恋を、知っているし、自分が、あの小間物屋と、別懇にしていることも、見抜いている筈である。
(もう助からない。この人が来ては)
お粂は、いちどは恟っとして、駄目なまでも、逃げたい気持に駆られたが、すぐ、心の底で、冷たく観念してしまった。