후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
犬公方と民間では別名のある五代将軍の綱吉は、檜の香の流れる湯の床に、女性みたいな肌をして、糠袋をあてていた。
派手ずきで、名聞を気にする質で、又、儀礼を好む綱吉将軍は、きょうのような柳営の行事に、忙しく数日を暮すことは、平常が退屈きわまる日々なだけに、甚だ張合いがあるらしいのである。わけても、今日は勅答日だし、式日中でも、最大な曠がましさを味わう日でもあるので、指先や鬢の一すじにも、細かい心をつかって、白いとか柔軟とかいうよりも、むしろ畸形的にぶよぶよしている自分の肌を、女みたいに屈曲して、たんねんに浄めているのであった。
『上様っ、上様っ』
次の御着更え部屋の化粧扉が、がたっと、鳴った。
『なんじゃ』
『畏れながら――』
と、側用人柳沢出羽守吉保の声なのである。
『――本日の目付役当番、溜の間の多門伝八郎と大久保権右衛門の両名が、火急、おさし図を仰ぎたい儀が起りまして控えておりまする』
『出羽か。――まだ勅使が御登城の時刻にしては、はやいではないか』
『その御勅使が見えましては間に合いかねる儀にござります。畏れながら、ちと、お湯浴みをお急ぎあそばして』
と、いかにも言い難そうに、気がねして云う。