후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
距離から考えると、本邸の桜田よりも、下屋敷の狸穴へ行くほうが倍も遠い。――で丈八は、桜田へは、自身行って急を告げるつもりだったが、そっちへ儀助を向けることにして、
『では、千坂様のほうへは、おれが飛ばして行こう。御本邸への報らせも、一刻を争う場合ゆえ、そちは、馬に乗れなければ駕籠で行け、駕籠で』
云い捨てると、丈八は、馬子に手綱も取らせなかった。その手綱の端で馬腹を打ちつづけ、見る間に彼方へ駈け去った。さらさらと凍っている雪が、その人と馬とを、真っ白に煙らせていた。
病汗
上杉弾正大弼は、ことしの五月頃からずっと病床に就いて寝たきりであった。
吉良家から養子に入って、米沢という大藩の太守になった彼の境遇を、皮相に観る者は、幸運なお方だとか、お羨ましい御出世だとか云っているが、弾正大弼自身はいつも、
(小身の家を継ぐ者は幸いだのう。興す、伸ばす、と云う張合もあろうし、自己の力を、自由に試みることもできる。そこに人間と生れた大きな欣びもあるのではあるまいか)
夜伽の近習などに洩らすこともあった。
実父の吉良上野介に似て、体つきも細くて背が高かったが、健康は実父のようでなかった。