후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
十一
(――故に、わしの志業にも、二十歳だいや四十だいには、実はわれこそ独り日本を憂うるものと――のちに思えば恥ずかしいほど自負していたが、その行いは、すこしも伴わなかった。不孝もし、放埒もやり、恋もし、毀誉褒貶にも、内々こころを煩わし、いやはやなっていない憂国ではあった。……だが、ただひとつ、その時期ならでは出来ぬことがあった。それは、到底老いては抱けない志業の夢と、万難を無視してかかる雄邁な実行。……これは尊い。だから国家にとって、やはり若い人こそ、老いたるよりも尊しといわなければならぬ)
十一
ひとの問いでなく、みずから自分にむかって、かれは問うてみたことがある。
(いったい、自分の勤王心は、たれから培われたものであろうか)
――と、いうことを。
疑いもなく、光圀は、
(父であった)
と、いまさらに思う。
その父頼房は徳川家康の十一子として生れたが、性来、大の敬神家だった。
特に、領内の鹿島神宮には、生前何十遍、参拝されたかしれない。
わざわざ京都から萩原なにがしという神道家を招いて、神道の研究にもふかく心を入れていた。
敬神。――神への道。
そこを遡ると、自分の現し身を搏っている血をとおして、遠い大祖たちの神業と、国体の真が、いつか明らかに、心に映じてくる。