일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

わしは藩主でも何でもない。まだ事件の目鼻もつかぬまに。……去れ、去れ。はやく行ってさしずをせい」

「はっ。……さし当っての処置はすべていたして参りました。惣左どのの遺骸は、検視のうえ、瑞龍山の本堂へ運びおき、下手人の捜査には、大高新右衛門が主となって急速に手わけをいたしました」

「下手人どもは捕まりそうか」

「さ、それが……おそらく至難ではないかと思われまする」

奉行の口からなどいえないはずの弱音である。しかも割腹して責任をとろうとまで思いつめている彼として。

が、老公は、

「……だめか」

と、うめいて瞑目したきりであった。覚之丞のことばを是認しているとも受けとれる。問題は事件の表面だけのものではないらしい。

地にひれ伏している覚之丞と、明滅しきりな燈火の一室に沈思している老公とのあいだに、どこやら遠く、谺をよびあって、不敵なしれ者の行方をさがしまわっている捕手たちの声が聞えてでも来るように――夜かぜが廂にさわいでいた。

覚之丞はまた、そっと、面をあげて、

「口にこそ出しませぬが、平常に。……十分、警めておりましたが、こよいは大勢のお集まり、それに、よもやこんなことに及ぼうとは、ゆめ、思いも依らずおりましたため」