일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

もうこの世のものではあるまい。かわいそうな事をした」

たれもいない。

又四郎のつぶやきが、呻くようにお次に聞えた。足もとの堤の下を、たえず河波が咽んでいる。

古材木が揚がっている。それを見ると急に足のつかれが思い出された。又四郎ですらくたびれた程なので、お次は思いやられるが、かの女に休もうともいわなかった。ひとり、そこらに落ちている莚をひろって古材木の上に敷き、むっつり腰を下した。

「…………」

お次は、岸へ寄って、河波をのぞいている。しゃがみ込んだすがたの上に、茂りきった柳が枝をひろげている。

「……ああ。きれいな晩」

まったく、問題は別である。

かの女のつぶやいている事、仰いでいる眸のさき。それと又四郎のうめきとは、ふたりの位置のように、何のつながりもなかった。

夜空を斜めに、銀河がかかっていた。一つ一つ、その無数な大小の星を、数えているのではなかろうかと疑われるほど、根気よく、かの女は顔をあげていた。その白い顔もまた、星のひとつと、見れば見られないこともない。

「死なしたか。あの惜しい若さを。……おれのためではないにしても」

又四郎の眼にはいま、満々たる大川の水も見えない。