일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

「松兵衛は、囚人を逃がしたらしい」

と、問題になりかけた。事実、かれは殺すにしのびず、囚人に衣服路銀を与えたうえ、懇ろに意見を加えて国外へ放ってやったのである。

為に松兵衛の身が罪に問われそうな形勢であったが、すぐ翌々日、光圀は家臣のいるところへ彼を召して、

「松兵衛、おとといの試し斬りはまことに上出来であったぞ」

と、称讃したため、ついに事なくすんでしまった例などある。

また、農夫の長作という者が、禁断の鶴の池の鶴を殺した事件があった。もちろん打首である。光圀は折ふし那珂の賓閣にいたので、庭の砂上に縄付を曳かせ、自身刀を取って、長作のうしろへ迫ったが、ふと、従士中村新八をふり向いて、

「この首が落ちたら鶴が生きるかの?」

と、たずねた。

光圀は、刀を下ろして、刀の平をひたと長作の頸に当てがい、

「これから法は犯すな」

と、諭し、また家臣へ向っては、

「禽獣のため、人を殺すは不仁である。法も行き過ぎてはこれを明かに処すこともできず、法なきほうが勝るようなことになる」

長作の身は、命じて長屋で飯を食べさせ、領外へ逐放してすましてしまった。

かれの仁は、死罪とされた無名の白骨にも及び、毎年、久昌寺で供養させた。