일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

――かと思うと、巻は、巻き馴れたひとの手で、颯々と鳴って、もとの短い棒に返っていた。

「よし」

うなずいて、

「……これだにあれば」

と、独りいった。

そして、村右衛門と、阿部七兵衛にむかい、

「選りのけたほか、それらの反古や古手紙は、介三郎のぶんと併せて、散らさぬよう、ひと纏めに、どこぞでじきに焼き捨てい。――小者どもなどに命じては相ならぬ。両所自身、責任をもって、焼けのこりの一紙片たりとも風に失わぬように、きれいに灰にいたしてくれよ」

といった。

ふたりは、頭をそろえて、

「かしこまりました」

と、礼をして、それを機に静かに退出した。

「…………」

その後、老公は、ややひとみを和ませて、遠い能囃子に、ふと耳をすましていたが、静かにたばこ二ふく程くゆらせて、やがて前にある介三郎へいいつけた。

「この一巻と、三、四通の文章とを、帛紗につつみ、しかと、そちが肌身につけて持っておれ。――そして予が、羽衣を舞うて、舞い終る頃、午の中食の休みとなろう。それまで、楽屋の鏡の間の袖部屋か――うしろの用部屋において、ひかえておれ。どこへも、決して、起たぬように」

「心得ましてございまする」