일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

みなもおぼえておけよ。両名は勘当した者であるぞ」

いつにない立腹らしい。語気でもわかるほどであった。――が、十歩もゆくとすぐ常の老公にかえって、

「さあ、飲み直そうな。用でもない事のために、せっかくの酒をさました。隠居もこよいは夜もすがら参るぞ」

と、若い者たちのきげんをとった。

もとより身は黄門の高貴にあるし、剛愎な性情なので、ひとに屈したり諂らうことなど知りそうもないが、若い者たちの心をよく酌んで、稀に、自分のほうからきげんをとったり聞き難いことも黙って聞いてやったりするところもある老公だった。

「……や。駕がまいりますな」

山荘の門の内へもどりかけた時である。ひとりがうしろを見ていった。

「なるほど、駕の灯が三つ。……だいぶこれへ急いでくる」

「誰だろうか」

「まだ誰か、不参のものがあったろうか」

人々が、夜風に戦いでくる遠い灯の近づくのを待ち顔に佇んでいると、さきに門内へはいった老公が笑っていった。

「あれはわしの呼んだ客じゃ。汁講は男ばかりと限ってもおるまい。女のなきは、梅の月のないようなもの。面々が余りに虎になって荒れぬよう呼んだ女子じゃ。……しかしその女子がひとりのはずだが、あとは誰かな?」