후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
君が演説会の準備を為し下さらば、小生喜んで出頭可致候。右不取敢御返事まで。草々」
それを封筒に入れ「天下の青年永島与八君」と表書きして使に持たして帰した。
こうして縁が結ばれた。追いかけて書面の往復があり、早速に西岡の南光院で鉱毒演説会を開くことに、打合せもすんだ。しかも正造には一日として安閑たる日はなかった。或は雲竜寺にゆき、或は渡瀬村役場に滞留して、十三日には久野村から足利町を経て上京するあわただしさだった。
十五日の昼過ぎ、南光院には近隣はいうまでもなく、離、細谷、大荷場あたりの字々から老若の村民が続々と集ってきた。人の群は本堂や庫裡はもとより広縁にまで溢れ、やがて表庭を埋め尽そうとする有様だった。一人々々がそれぞれに陰影を背負って集ってきたような群集で、堂の内外おのずからに陰鬱な雰囲気が醸し出されていたが、大半がなかば好奇心で集って来たことも疑いなかった。「田中さんという人の顔だけでも見たら冥途の土産になると思って……」などと話している老人さえいた。
やがて門前に二台の俥が着いた。田中正造が群馬県会議員荒川高三郎を伴って乗りこんで来たのである。