후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
と、原金次郎も一句々々を句切りながら語りだした。「地味が良いものですから、家の廻りが杉林と竹藪で、その落葉が焚ききれぬほどありました。竹は毎年百円内外も伐り出しました。屋敷付の畑が一町余りありまして、無肥料で大麦小麦が五六十俵ずつとれました。その頃は暮しむきも楽でした。今は逆に昔よかった所ほど余計鉱毒が障っている有様で、実にみじめなものです」
「本当に原さんがいわれる通りで、私の屋敷も原さんの近くで川の縁ですが、やはり竹藪から毎年大金があがりました。家の廻りに田畑が沢山ありまして、桑など馬にも車にも付かぬほどよく伸びました。芋や大根などは余りとれすぎて始末に困って、町の親戚や知人の所へ持っていっておいてきたものです。ところが、今は芋一つ菜一葉とれないのですから……」
庭田もそういって、腹痛でも堪えるような顔をして動かなくなった。四人が思い思いの方角を向いて佇みしばらくは黙然としていた。風の音と、傘に吹きつける雨音ばかりが無情に彼等を包んでいた。いわば荒涼とした天地に四人が生き残って、生死を思い煩っている姿とも見えた。
やがて四人は西岡村の荒井嘉平の門口へ来て傘をすぼめた。