일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

を懐から取り出し、冒頭の二行ばかり読みかけたと思うと「こんなものは瞞着だ。たぶらかしだ。無知で愚昧な被害民は瞞着できても、天下を欺くことは出来ない」と叫びつつ、ビリビリと引き裂いて足もとの床へたたきつけた。聴衆は思わず声をあげてどよめいたが、たちまち急霰の拍手だった。

殿りは島田三郎。「これは単なる地方の問題ではなくして実に重大な国家問題である。然るに今日わずかに田中正造君の口を藉りてはじめて世に紹介されたということは、実に歎かわしい極みであります」

沈痛な面持ながら弁舌さわやかに説きだした。久しく世人の耳目を塞いできたのは理由のあることであると前提、縷々末端行政の腐敗から政府の責任に及び「結局政治の罪である。政治を運用するものの道義心の堕落であります」と論断し抑揚曲折の流水の流れるような一時間余の大演説であった。かくて聴衆が深い感銘の裡に腰を浮かせて立ちかけた時である。破れ鐘のような大声で、

「諸君ちょっと待ちたまえ。まだいい残したことがある」

かえりかけた聴衆が振りむくと、正造が壇上から招きかえす形に両手を差しのべている。聴衆はふたたび拍手して席にもどった。