일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

「野郎なぐってしまえ!」と口々に叫んで演壇へ殺到した。臨監の警官三十余名がこれを遮ろうとしてもみ合う始末で、騒擾は実に二時間に及んだ。結局委員を選んで詰責せしめることで会集を鎮めて、久保田を村役場へ伴った。すると大勢がまた役場へ押し寄せて、門外を取り囲んで容易に立ち去ろうとしなかった。

このことがあってから各警察は大いに狼狽して、被害民にまたまた大挙請願の気配でもあると察したのか、宇都宮及び東京方面への順路を厳重に警戒しだした。三日の夜などは暴風雨のなかを千余名の警官が徹夜で警戒にあたった。

正造はこの前後演説会のために被害地の村々に出没しては、雲龍寺の事務所で青年有志たちの間に挟まって寝ることが多かった。その夜は近在の被害民たちの散じた後、正造は二三の青年に住職の黒崎を交えて、軒も腐るかと思われるばかりの雨をききつつ、座談に夜を更した。おりおり杉林をゆすった風が、ザアと雨戸へ吹きつける音も凄じかった。隙間風が湿りのきた障子紙をわびしい音をたてて煽ると、行燈がそのたびに心細く吐息した。

「この間は勝海舟翁が歌を書いて下さったそうですが」黒崎が思い出したようにそれをきいた。