일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

正造もここまで情勢を引きずって来たことに、やや安堵さえ覚えていた。

ところが四月も末になって、調査委員会の空気を探ると、鉱業停止にはならぬらしいということだった。委員のうちには鉱毒の害ではなくて単なる洪水の害であるといって、ことさら歪曲を試みる者があるということも洩れてきた。正造は血相をかえて憤慨した。しかしただ憤慨するばかりですませることでなかった。被害民の結束を一段と固くし、その決意と願望を当局へ示すために、巡回演説会のことを思い立った。

正造は自身でその第一線に立つべく帰郷して、まず三十日の雲龍寺を手始めに、各所の演説会に臨んだ。

五月一日は山田郡毛里田村で開かれたが、正造は縷々三時間にわたる長講を試みて聴衆を嗚咽させた。そのあとで中島安太郎が閉会の辞に代えた鉱毒事件の来歴を述べたが「去る二十七年には、県会議員久保田某なるものが古河から示談金を受取り、しかもそれをもって私腹を肥したのである……」といいさしたとき、演壇のうしろから一人の男が突如駆けあがってきて、後から中島の肩を突きとばした。指摘された当人の久保田である。聴衆は総立ちとなった。