후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
すると、その翌日の午後二時四十分頃である。正造が休養している別室へ、左部彦次郎があわただしい足どりで蒼白な顔を見せ「こんな電報が来ました。館林から打っています」と、突きつけた。
「ヒガイミンイマシュッパツス。ソノスウ一マンヨニンナリ」
正造は「おお」と小さい叫びをあげて強い衝撃に胸をひいた。思い設けなかったことだ。しかし多数の彼等が集合すれば勢のここに到ることは、寧ろ自然である。一瞬まえまでそれを予想しなかったとはなんという迂濶、なんという浅薄――正造は苦しげに顔をゆがめ、ついで烈しく形相が変った。憐愍と杞憂と憤りと、胸の裡はさまざまに乱れつづけたのである。「無理もない、無理もない」と内に呟く声があった。同時にまた「無理もないがしかし、彼等をそこまで追いこまぬために、かねがね立憲的な請願運動に依らしめていたのではないか」と別のこえが反駁した。
病中ではあったし、次の情報を待つことにした。翌朝までに飛電七通に及んだ。その報ずるところは、人数も発信局も区々で、いずれを信ずべきだろうかと、正造はなおも躊躇した。すると午前九時五十分に、幸手からの電報が「一万余人コノ地ニ来レリ」