후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
まず足尾銅山の沈澱破壊を見分にいった委員から報告があって、今後の請願方法について種々の意見が出たが、協議中たまたま九カ村の委員たちが辞任するといいだした。
「自分たちは、一昨年来何回となく上京して請願に馳けまわりました。それにもかかわらず鉱業停止にならぬばかりか、除害工事もなお完全にはいかぬらしい。堤防も崩れたままで依然として修築されない。そのため今年も大洪水で、惨害はますます深刻になるばかりです。畢竟自分たちが無力だからだと思います。……」
すると群集のなかから、
「それや委員の罪でないぞ。政府が冷淡だからだ」
「そうだ、政府の態度はこの鉱毒地といっしょに死ねというようなものだ」
「どうせ死ぬならどこで死ぬも同じだ。もう一度農商務省へ迫って農商務省の門前で死ぬべし」
その声に同じて、衆人口々に叫びたてた。
「そうだ。そうだ。委員だけに苦労をかけずに、誰彼といわずみんなで上京しよう」
期せずして上京請願と衆議一決したのである。そこで二十六日の夜、梵鐘の鳴るのを合図に、再び雲龍寺に集合して出発することを申し合せた。
ところが、二十六日の朝になると、雲龍寺には続々と人数がくりこんで、午前中に一万余人が集った。