후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
少しも法律に違犯するところはないのである。農商務省の門前こそ、われわれの墳墓の地である。われわれは正義公道に身を托し、われわれの墳墓の地を目ざして、あくまで、正々堂々と行こうではないか」
それにつづいて稲村与市、永島与八、庭田恒吉、山本栄四郎と、かわるがわる立って簡単なる演説を試みた。或は、多衆の行動だから静粛に穏かに行かねばならぬが、決心だけは十分堅固にして進もうといい、或は、途中で買食いや飲酒をせずに品行方正にといい、粗服まとい防寒具を忘れぬようにといって、前日から本堂の事務所に貼紙されていた注意をくり返して、万全を期した。
やがて午前九時、一同はひそかに、願望成就せねば、生きて再びこの地を踏まぬという思いを固めつつ、雲龍寺を発足した。渡良瀬川仮橋を渡って、一組々々鉱毒悲歌をうたいつつ館林へむかった。こうして一行は館林警察署の門前を通りかかったが、ここでまた一悶著が起きた。
新聞掲載の電報では、警察署へ暴漢が押込んだということになっている。――だが、正造が聴いたところでは、一行の殿りを承った左部彦次郎と山本栄四郎の二人が警察へ入って、雲龍寺本堂の事件について、ああいうことでは困ると抗議をしたというにすぎない。