후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
到底肉体は腐朽して畢るのみならん。精神のみは之に反して、全く朽ちずして或は永く働くものならん。よって肉体は苦しくもありて精神はまた楽しくもあります。人は度々生れて来るか来ぬか。生れて来ても馬鹿者に生れ、痴愚者に生れ、金持の家に生れ、社会人情の何たるをもしらずして、夢死するものに生れて来ぬ限りもなし。されば我々諸君の現世、発明にはあらざるも馬鹿者ではない。知者にあらざるも痴愚者でもない。貧乏ではあるけれども金の番人盗賊の相手となるでもない。誠に現世は幸福に生れきている。苟くも二千三千一万人の長となり、多くの病人を助けたではないか、利根川を潜みて敵前に渡行し、人道の戦士たる実際の働きはなしたり。
諸君はこの働きの出来る肉体と思慮を以て生れたり。この幸福や衆多の及ばざる処、他人の嫉妬せしも無理ならず。たとえば反対党銅山党の陰険離間流言中傷、間接直接の迫害は、我々諸君の目に耳にきき見するを得ざるもの十中九なりと雖、たとえこの迫害四面竪横蟻の這いいづるすきもなく、恰も袋の中の鼠を討ち殺す如き有様に虐待侮辱せらるると雖、事態無形にして組織的にして、広く遠く、緩々然として間断なく色々然として真綿にのどをくくるが如くせらるるも、正直の誠は死にもせず、息の根も止められず。