후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
と声がかかった。こちらも咄嗟に敵とかんじたので「無礼者め」と叫んで踏みとどまった。霏々とふる雪にすかして見るとうち重った黒影が四五十、たちまち雪つぶてが飛んできた。石が飛んできた。田中派は一斉に仕込杖を抜きつれ、無言の疾走に殺気をはらんで突進した。その勢にさすがの敵方もピストルをうち放ち、みずからの木霊に怯えながら逃げ失せた。
越えて八日には、川島治平、増田代三郎が小俣村の演説を終えての帰り途、阪西村を過ぎたあたりで二百余名の暴漢にとり囲まれた。多勢に無勢、木剣や棍棒でさんざんに殴られたあげく、増田は両足をひきずって川の中へ投げこまれた。この日、一方では木村派が安蘇郡へ侵入してきて、田沼の亀鶴座で演説会をひらいた。田中派は七百余名で押しかけて、半兵衛の演説を「ノオ、ノオ」の声で弥次り倒した。そのうえ川俣久平たちは、木村が正造を慢罵したといって控室へ押しかけた。この始末はまた木村派の深くふくむところとなり、川島、増田の遭難も要するにその余波であった。
九日には、田中派はまたも敵の本拠というべき山下村で懇親会をひらいた。全村の有志五十余名を集めて、応援の横尾輝吉、左部彦次郎等が席上演説をするうちに、門前に木村派の者が押し寄せてきた。