후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
やがて姿も見えるようになった。一人の尼が轆轤車に乗せられ、こっちへ曳かれて来るのである。年の頃は二十一二、切り下げ髪に墨染めの法衣、千切れた金襴の袈裟を掛け、手に水晶の数珠を握り、足には何んにも穿いていない。躰は革紐で十文字に縛られ、銅の柱に繋がれている。紺の小具足に身を固め血紅色の陣羽織を纏い、鞭を握った武士が一人、車の横に付き添っている。轅を曳くのは小者である。車はそろそろとして進んで来る。
尼は吠えるように叫び出した。雷のような声である。
「……先祖を崇め尊ぶのは決して悪いことではない。和魂荒魂を尊うのも、決して悪いことではない。しかしそれだけでは不満足だ! そんな事よりもっともっと崇め尊わなければならないものが、この宇宙には存在する。他でもないそれは仏陀だ! ……太占をもって神意を問い、大嘗斎服の神殿を造り、触穢を忌み清浄を喜ぶ。これは決して悪いことではない。しかしそれよりもっともっとしなければならないことがある。それは仏陀を信ずることだ!」
キリキリ、キリキリと音を立て、轆轤は廻転する。
「ああ、そうか。あの尼さんか。いよいよあの人も殺されると見える」