후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
彼女は両腕を差し出した。無限に長い腕のように見えた。と、彼女は前折になった。腹が弛んで皺が出来た。芋虫のようにウネウネした、二筋の太い皺であった。両腕の先に水槽があった。その側に小桶があった。両手を小桶の縁へかけた。宙にスーッと持ち上げた。ドボンという水音がした。小桶を水の中へ漬けたのであった。
小桶をそろそろと持ち上げた。タラタラと滴が滴った。スーッと肩まで持ち上げた。全体格が弓のように撓った。思うさま胸が突き出された。ワングリと両乳房が膨れ上がった。全身の力が腰に集まった。
と、小桶を覆えした。左の肩から胸へかけ、真っ直ぐに水が流れ落ちた。
彼女は水を浴びたのであった。
肩の弾力に刎ね上げられ、煙りのような泡沫が上がった。彼女の裸体は簾を懸けた。それは硝子の簾であった。一時に裸体は艶を持った。灯明の灯が吸い寄せられた。テラテラと全身が閃めいた。指の先から水が垂れた。乳首の先から水が垂れた。それはあたかも蝋涙のようであった。太股を素走る水の縞! 両足の母指が上を向いた。寒さに耐えている証拠であった。
水は地へ落ちて音を立てた。
面が一斉に眼を開けた。