후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
その小路を東へ向け、一条通りの方向へ、忍びやかに歩く人影があった。
小路を抜け出した正面に、原加賀守の屋敷があり、焚きすてられた焚火の火が、尚余焔を上げていた。
その火影に照らされて、しょんぼりと立った人影は、他ならぬ三合目陶器師であった。
何んの変ったところもない。利休茶の十徳に同じ色の頭巾、瀟洒で美しくはあるけれど、表情のない仮面のような顔、これまで通りの彼であった。ただ衣裳の裾や袂に、点々と斑点の付いているのは、返り血を浴びたためだろう。
増山通りを北へとり、蘆田屋敷の裏門の方へやがてフラフラと歩き出した。焚火の光の圏内から、彼の姿が消えた時、闇がワングリとそれを呑んだ。しかし間もなく彼の姿は、八幡の境内へ現われた。
そこには二個所焚火があり癩患者がそれを囲繞み、動物のように蠢めいていた。
だが陶器師は刀を抜かず、二つの焚火の間を通り、跡部大炊の屋敷の方へ、小路伝いに歩いて行った。初鹿源五郎の屋敷を過ぎ、御厩小路へ来た時である。行手に二つの人影が見えた。
焔を上げてはいなかったが、カッと熾っている焚火に照らされ、老人と老婆だということが、陶器師の眼に見てとれた。