후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
と呟きながら陶器師は火箸を取り上げた。「恐ろしいものは剣ばかりではない。こういう不意打ちこそ恐るべし」
薪を摘んで竈へくべそれから初めて振り返った。
「天晴れの腕前。まずは安心。……」軽く意味深く微笑したが、
「拙者と太刀を合わせたもの貴殿以外には一人もござらぬ。大概一太刀でやっつけ申した。……まずともかくここへおいでなされ」
庄三郎はこの時まで構えの姿勢を崩さなかったが、相手に殺意がないと見てとり静かに刀を鞘へ納めた。それから両腕を、トントン打った。凝りが全身に行き渡っている。
云われるままに元の円座へ庄三郎は座を組んだが、ややしばらくは物を云わない。
「それほどのお腕前ある以上はどこへ参られても大丈夫でござる。本栖の湖へ参る途中も幾多の艱難にお逢いなさるであろう。しかしそれとて大丈夫でござる。……それに致してもお父上庄八郎殿のおり場所を本栖湖の水城に相違ないと目星をつけられたその理由を、お話しくださることなりますまいかな?」
こう云った陶器師の声の中には人情的の響きがあった。好意と危惧とが籠っていた。
しかし庄三郎は黙っていた。云う必要がないからであろう。