후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
柳田 国男의 雪国の春(ゆきぐにのはる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,000자 · 266화면
東京近くでは相州の奥の山に近ごろになってわずかにその植林が始まった。
ところが岩手県では閉伊郡の北端に、普代の官有林というのが海に臨む段丘の上にあって、広大な槲林であった。六、七年前に自分が通ったころ、世間の景気に誘われて売り払おうとしていたから、これも今は杉、ヒノキに変わったかもしらぬ。それからなお遥かに北に向かって、外南部の東通村には、人が忘れたかと思う純林が残っていた。それがまたかねて想像もしえなかった珍らしい海岸の風景をなしていた。今はどうなったか、重ねて尋ねたいと思っている。
秋の初めのころであった。自分は尻屋崎の燈台を見て後に、山を越えて尻労の昆布採る浦に泊まり、翌朝は姉弟二人の小童を案内に連れて、猿ヶ森という部落を見に行った。路は南へ三里余の平地であったが、日の照る午前十時前後なのに、ついに一人の通行者にも逢わなかった。密林の端に小川が流れ、それを渡って曲がるとにわかに明るくなったので、心づくとそこはカシワの林になっていた。その樹の大きさも葉の様子も、とんと東北でよく見る高桑畠の通りで、今にもその辺から犬の声、鶏の羽音がするかと思うようであったが、もちろんいくら行っても家も畑もなく、その寂しさは山中以上であった。